ホントの働き方改革|オススメ本『上手な心の守り方』

心の健康

働く人にとっての資本は身体といいますが、目に見える怪我や病気といったほかに、心という側面があると思います。

成功すれば勝ち組、負け組は努力が足りないだの能力に欠けているだのいわれるこの時代。心のケアは決して他人事ではありません。

日本人は精神的に悩んでも精神科や心療内科など、お医者さんに頼ることは抵抗がある方が多いと思います。

だからまずは、ある程度自分自身で自分の心はケアする必要があります。

そんな方にオススメな本を一冊、今回ご紹介します。

上手な心の守り方


上手な心の守り方 不安、悩み、怒りをこじらせない、99のヒント (知的生きかた文庫) [ 枡野 俊明 ]

タイトルからして今回のテーマ通りです。

心を守るための方法はただ一つ。 それは、心を「強く」するのではなく、「柔軟に」することです。

とまえがきに書いてあります。

各テーマごとに簡潔にまとめて書かれてあります。ですので、どこから読み始めてもよく、目次から自分に当てはまる悩みや問題について書かれているページだけを、読むことができるのです。

最初から最後まで読まないと、なにが書いてあるのかわからないという本ではないので、悩んでいて長い文章を読む気力もない人にとっては、いい点だと思います。

私はこの本に書かれている「不完全でよしとする」「延々と悩まない」「姿勢と呼吸を整える」といった点が役に立ちました。

私のようにたとえば営業について悩んでいるときに、営業についての自己啓発本を読んだりすると、こんなすごい人もいるんだな~と思う一方で、それに比べたら自分はダメだなとか、まだまだ頑張らなきゃなという、自分をさらに追い込んでしまうことに繋がりがちです。私もそうした経験は何度もあります。

つらいときは頑張れではなく、柔軟な心を作ろうというのが大事だと思います。

この本の著者の枡野俊明さんは、曹洞宗のお寺の住職さんです。仏教は個々が心を鍛え、悟りにいたるというのが大きなテーマです。仏教を信じる・信じないというのは別にして、昔から長年にわたり積み上げられた知識を活用してみてはいかがでしょうか。

上手な心の守り方 不安、悩み、怒りをこじらせない、99のヒント (知的生きかた文庫) [ 枡野 俊明 ]